ご挨拶
こんにちは!2024年度副会長を務めております、3年の藏方です。
アドベントカレンダーもついに本日で最終日となりました。多種多様な記事を読んで毎日が楽しく、あっという間でしたね。今年は、昨年の今頃の私には想像できないほど、紅茶同好会の活動を通して多くの学びがありました。そこで、今年の活動や同好会の運営を通して感じたことを少し振り返ってみたいと思います。
KUREHAの魅力
私がKUREHAに入会したのは昨年の3月で、実はまだ2年も経っていません。カフェ巡りや紅茶を飲むことが好きで、はじめは日々の息抜きとして会話を楽しみながら紅茶を飲んだり、知見を広げることができたらと思い活動に参加していました。しかし、何回か活動に参加するうちに、同好会で紅茶を楽しむことの魅力は他にもあると感じ、紅茶の楽しみ方も無限にあると気づきました。
KUREHAでは定期的に決まった活動があるというより、会員によって自主的にお茶会が開かれます。1つの産地の紅茶を茶園ごとに飲み比べたり、淹れ方を工夫してみたり、紅茶に合うお菓子を作ってみたり、好きな茶葉を持ち寄ったり、お気に入りの茶器を見せ合ったり、行ってみたいカフェを訪れたり…


様々な会を通して、紅茶の詳しさも、楽しみ方も、紅茶を好きな理由も異なる1人1人が紅茶を通して出会い、コミュニケーションの輪が広がっていくことがとても素敵だと感じました。初対面であってもお茶会が終わる頃には共通の話題で盛り上がっていたり、またどこかのお茶会で、と笑顔で話す瞬間が積み重なるうちに、そんな空間を作りたい、と思うようになりました。
現在運営に携わっているメンバーも私自身も、昨年度の駒場祭以降に積極的に活動に参加し始めた人が多く、昨年度運営に関わっていたメンバーが引き継いでくれた魅力に惹かれたのではないかなと思います。そして今年新たに生まれた同好会の良さを感じてこれから携わっていくメンバーがいる…というように、何か決まった楽しみ方や囚われるものが無く、会員全員が紅茶を通してやりたいことができることが同好会の大きな魅力であり、紅茶を中心とした大きな輪の広がりであると思います。

『特訓』の成果
今年の活動の中で特に印象に残っていることを少し振り返ってみたいと思います。今年度から運営に携わり、昨年感じた魅力的な空間やコミュニケーションを大切にした場を作りたい、という大きな目標を持って過ごす中で、初めて迎えた大きなイベントが五月祭です。会としては屋内屋外で2企画の出店という初の試みで多くのお客様に楽しんでいただき、私自身、書き始めたら止まらないほどの多くの学びがありましたが、個人的に特に印象に残っているのは運営に携わるメンバーの発案による「特訓」です。
この「特訓」では、当日紅茶を淹れるメンバーが約2週間、毎日同じ茶葉を同じ茶葉で淹れる練習を行い、飲んで気づいた味の変化や淹れ方の工夫を記し、お互いに共有します。自分で毎日欠かさず淹れるという習慣が無かった私にとって、新たな習慣をつけるきっかけになると共に、同じように淹れているつもりでもお湯の注ぎ方や茶葉の撹拌の仕方など細かな変化があるだけで味に大きな影響を与えることを身をもって知ることができました。最終的に、スムーズに美味しく淹れるだけでなく、茶葉の味や自分自身の好みへの解像度を高め、それまであまり飲んで来なかったディンブラを好きになるきっかけにもなりました。お互いに共有することから情報交換、お茶請けや茶器などに関するコメントからメンバー同士の交流や会員同士でお互いを知る場ともなり、まさに紅茶を中心とした輪を感じた経験でした。

活動を通しての挑戦や発見
多岐にわたる活動やお茶会のなかで、やってみたいことの実現や新たな発見が多くありました。SNSで見つけた紅茶を使ったお菓子などに実際に挑戦してみたり、さらに思いついたアレンジを加えてみたりといったことも些細な挑戦の1つでした。例えば龍角散ミルクティーを実際に作ってみたり、得意な方に教えてもらいながら茶葉をふんだんに使ったゼリーを作ってみたり、そのゼリーを使ったドリンクを作ってみたり…などです。
参加して特に印象に残っているのは、珈琲同好会さんとアフォガードを紅茶で作ってみるという会や、和紅茶作りのワークショップに参加させていただく会で、比較や体験を通して紅茶への興味がさらに深まり、多くの気づきがありました。




個人的には活動以外でも生活習慣を整えようと朝に紅茶を飲んでみたり(1日で終了…?)、ティーサロンでのアルバイトを始めてみたり、日本紅茶協会様認定店巡りをしてみたりなど紅茶に関わる色々な挑戦ができた1年だったと感じています。運営に携わる中で、また会員として関わる中で、紅茶に関することだけに留まらず数えきれないほどの気づきや学びがありました。
終わりに
振り返ってみると、今年1年間を表す言葉が何かと聞かれたら「紅茶」と言うくらい、KUREHAで過ごす時間や紅茶に関わる空間にいることが多い1年でした。昨年のアドベントカレンダーでは自身の専攻を生かしておすすめのクラシック音楽について書かせていただき、何人かの方がその記事を見て話しかけてくださったことを思い出すととても感慨深いです。そして、このアドベントカレンダーという企画も紅茶を中心とした大きな輪の一部だと実感します。
来年も紅茶を通した多くの出会いがありますように…
最後までお読みいただきありがとうございます。それでは皆様、Happy Holidays!