紅茶専門店でのアルバイト

はじめに

皆さんこんにちは!

本日のアドベントカレンダーの記事を担当します、修士1年のもうりです。

このKUREHAのアドベントカレンダー企画ですが、私が学部1年生だった2020年に始まったものなので、今年でめでたく5周年になります!

これまで沢山の会員が面白い記事を書いてきたので、過去の記事を読んだことのない方はぜひブログのページを遡ってみてください^ ^

紅茶専門店で働くこと

さて本日の記事ですが、タイトルにもある通り紅茶専門店でのアルバイト経験談について書こうと思います。

私は学部1年の夏から今年の夏まで、都内の某紅茶専門店で販売のアルバイトをしていました。4年間とかなり長く働いていたので、折角ならそこでの経験やエピソードを文章に残しておこうかなと思った次第です。

皆さんの中には、いつか紅茶を扱うお店で働いてみたい…!と一度は思ったことのある方が多いのではないでしょうか。

私もその1人で、働き始める前から紅茶が好きだったこと、そのブランドに憧れがあったこと、そして家からのアクセスが良かったことなど、色々と条件が合ったため応募してみた結果、運良く採用していただきました。

店内には、200種類を越える量り売りの茶葉や30種類以上のティーバッグ、そして素敵な茶器やお菓子が綺麗に陳列されており、そこにいるだけで背筋が伸びるような美しいディスプレイに当時は感動したものです。実際はスタッフが常に商品の配置に気を配り、お客様が気付かないうちに乱れた部分をすぐに直すことを心掛けており、働き始めてからは商品の向きの微妙なズレや小さなホコリなど、美しくはない部分にむしろ目が行くようになりました。これは従業員だからこその視点ですね。

接客業としての具体的な仕事内容としては、来店されたお客様に商品を紹介し、購入が決まったら必要に応じてラッピングをし、レジでお会計をするという流れで他のお店と変わりません。しかし先ほど述べたように茶葉の種類が膨大なので、誰に・何のお茶を・どのようにおすすめするかという点が最も難しく、紅茶好きとしては最も勉強になる場面でした。

お客様の中には、入店されてすぐに「〇〇を50gください」と茶葉を指定して注文される方もいれば、「甘い香りのお茶が飲みたいのよね」とふんわりした要望を伝えてくださる方もいます。甘い香りと一言で言っても、ベリーやパイナップルのようなフルーツ系の甘い香り、キャラメルやチョコレートのようなスイーツ系の甘い香り、もしくは烏龍茶の乳香など多種多様な甘い香りをもつお茶が取り揃えてありました。お店の茶葉の3分の1以上は甘い香りに分類されたかもしれません。

この中からおすすめするお茶を選ぶために、お客様の好みやこれまで飲んで好きだったブレンド、いつもの飲み方(ストレートorミルク、お菓子やケーキと一緒かどうか)などをしっかりとヒアリングします。何種類か香りを試してもらい、その都度感想を確認しながら最終的に購入する茶葉を決めていただきます。もともと1種類購入予定だった方が、こちらのおすすめした茶葉の香りや味の特徴の説明に惹かれて2種類以上購入してくださることもしばしばあり、その時は新しいお茶との出会いを提供できたことをこちらも嬉しく感じていました。例えば普段はシンプルなダージリンを好まれる方に、季節限定のスパイスの効いたブレンドを試していただいたところ、意外にも気に入ってリピート購入してくださったこともありました。私も思いがけない紅茶との出会いはこれからも大切にしていきたいですね。

おわりに

日頃から紅茶の魅力がより多くの人に伝わるといいなと思っていますが、このお店で働いていた4年間は、実際に自分が誰かに紅茶の美味しさや紅茶を飲むことの楽しさ、新しい紅茶と出会うことの喜びを伝える経験が何度もできた4年間でした。

このアドベントカレンダーを読んでくださっている皆さんも、ぜひお気に入りの紅茶とともにホッと一息つく時間を楽しんでいただければと思います。また、新しい紅茶を探しに行ったり、誰かと好きな紅茶について感想を語り合ったりする時間も大切にしながら、充実した紅茶ライフを送ることができるよう願っています。

では皆さん素敵な冬をお過ごしください!

次回の記事もどうぞお楽しみに!